これはタミヤ製キット1/35「四号戦車D型」です。
すっごく古いキット。でも現行品だったりします。
ノーマル・素組み。でもよくまとまっている、キャタピラのたるみを表現するともうちょっとよく見えたりするのですが、まあよしとしましょう。キットのデキはいいです。
正面右の笠のようなマークは第15機甲師団のマーキング。
ヨーロッパの戦場にあったものがアフリカ送りになった車両をイメージして、ジャーマングレイの基本塗装にダークイエローをオーバーペイントしたような感じでところどころ灰色出てたり、イエロー剥げたりそんな感じで塗装してます。

【ドゥーチェを救え】
そう命名したくなるのがこのカラー。

増加装甲の処置を施された四号D型は・・・・E型に限りなくちかい存在、てゆっか僕は見分けがつかないかもしれません。Fになるとまっすぐな車体上部正面装甲であっけなくわかりますが・・・
デザイン的にこの正面の増加装甲がプレートアーマーっぽくて好きです。



上と似たようなアングルで撮影したものですが、直射光で適正露出でとってしまうとこんね感じです。上の二つは光量を抑えてとってるので、背景につかった茶紙と似た発色してます。
実は最初に撮影したのがこっち(ハイキーの方)です。
今回の撮影はトンデモ〜なミスしてます。
イヤほんと〜に恥ずかしいことなんですが・・・・・

撮影前に、カメラ前の戦車をグルグルまわしてる際にパキって音がしたんですが、どこも折れてなかったので気にせず、撮影続行しました。
撮り終わって気づいたさ。キャタピラが転輪から外れてる!
下の方です。
バカっぽいでしょ?
やっちまったなぁ〜。
こんなアングル写真のせなきゃダレも気づかなかった・・・・と思う。
真横に近いアングルからみると、本当にキャタピラたるみ表現しとけばよかった!と反省してしまう。
細いワイヤーでクイっとやれば済むことなんですけどね。
そんでもま〜、正直にキットつくるとこんな感じ〜ってわかってもらえると、なんとな〜くこの戦車のプラモみんな欲しくなってしまうんではなかろうかと・・・ないか?オレだけなのか?
このキット作成には多分三日くらい、いやもう少しかかったと思います。T34とかだと部品点数も少ないし、転輪の数も少ないので作るのも塗装するのもラクなんですが、四号戦車っていうのはなんかパーツが多い、よって普通に作るのにも僕なんかだとそれなりに時間かかってしまいます。


長砲身(F2以降)の75mm砲は鋭利な刃物、この短砲身の75mmはハンマーみたいな感じがかもし出されてて、ソコが好きなところなんです。角ばったデザインの肉づまった感じの格闘家がモーニングスターを振り回す感じ。カエサルの時代でいうなら、スマートなローマ軍ではなく、蛮族として扱われたガリア人とかゲルマニア人の戦士。プロレスラーでいうなら88mmロングバレルを搭載したエレファントなんてのはG馬場!16文キックはリング上にいるものほとんどが射程距離。
射程距離の短い砲・・・・何かを思い出す・・・・20年以上前のハナシなんですが、僕は長州力が大好きでした。僕が買った最初のグラビア誌は当時のアイドル(南野陽子ちゃんとか)の写真集ではなく、「革命戦士」と表紙に書かれていた本です。ある意味ハズ〜!
A猪木にローキックをバシバシもらって、伝家の宝刀「リキラリアット」がいつ炸裂するのかどきどきで金曜日のゴールデンのプロレスは欠かせぬものでした(いやぁ〜スッカリ猪木のシナリオに酔ってしまいました)。ナックルパットやローキックは対戦車火器、うたれにうたれ・・・・耐えに耐え、見せてくれイノシシっぷり!あ、耐え切れず膝ついた・・・・(ショボン)

ロングバレルの戦車は確かにかっこいい!そして強い。(馬場さんをかっこいいといってる訳じゃないよ)
ただ、そのオシャレさと引き換えに肉づまった「禍々しさ」をどっかにおいてきてしまったように感じる。戦場における戦車の役割に「恐怖感」というのも必要だと思う。(いや馬場さんはでかいので恐怖感あるゾ)

実際の戦車ではなく模型としてとらえた場合。短い砲身の戦車はどことなく愛嬌がある。
できたら短くて太い砲のほうがいい、僕のなかで細い砲っていうのは・・・・水かぶった猫!
正直あれはお見苦しい。太くて短い砲っていうのは「ウリ坊」。
Su85とかT34/85とか四号ラングっていうのは模型として手のひらにのせた時に愛着がイマイチわかない。そんな訳で僕のなかではこの四号D型っていうのは模型栄えする戦車の一つなんです。


平成17年10月3日 たけ