これはりざあ堂製キット「休日のほびりん」です。
推定スケール1/12、通称「ほびりんtypeC」。

and アオシマ製 1/12scale HONDA モンキー(←主役はほびりんなのだぁ!)

カワイらしくもふてぶてしさをもつほびりん。
前回のtypeBの時にコテコテに好戦的でアグレッシブなキャラとしていたが、普段は普通の高校生の女の子。ガレージキットフィギュアというマイナーなじゃんるでここまで語る僕を馬鹿と思う人はいっぱいいると思う。まぁどうせ読んでるついでだ、馬鹿の戯言にしばしお付き合いを・・・・

すぎやんはほびりんをの年齢を12才(ローティーン)と解釈した。僕の解釈では16歳(ハイティーン)。エス・イー殿のHP(公式)に掲載されている【ほびりんのへや】ではバトルスーツ系が多い。ただ、僕は思う、高校生の女の子だと仮定したら毎日コスプレ(戦闘服だっつぅの!)してる訳にもいくまい。
普段は普通の女子高生(公立の共学校にかよう)としての生活が存在している。
「休日のほびりん」と名前をつけたのにはそんな理由がある。


<女子高生=セーラー服>
実は闇に葬ったtypeDが存在します。それは「制服」です。
ただ制服といってもセーラー服ではなくブレザーです。最近はセーラー服は撲滅されほとんどブレザーだったりします。ひらひらスカートでバイクにまたがるの希望!なんて現実にはない。
だって「バイク通学禁止」だもん。

<夢破れるな若人達よ>
昔とある電器メーカーのCMで「きれいなお姉さんはすきですか?」ってシリーズがあった、脱毛器(そるヤツだ)の「女の人って毛生えないと思ってました」というフレーズが印象的だった。
そのCMまで生えないと僕は思っていたのだ!
でも「毛」生えます。ヒゲも腕もスネも。すごいのはコジラのような背びれまで。
だが夢やぶれるでない若人達よ!きれいなお姉さんたちは皆剃っていたのかと涙するなかれ!

我々にはフィギュアがあるだろう!

髪の毛以外彼女たちには存在しないのだ!
【我々は勝利する】
そしてこれからも生えてくることはないのだ!
【我々は勝利する】
なれてくるとじょりじょり処理するのも面倒、あまつさえ閉じた便座に洗面器にパンツ付け置き漂白なんてこともしでかさない。
【我々は勝利したのだ!】

綾小路きみまろの「昔はこんなんじゃなかった」のフレーズは全てを凝縮している。
我々の理想(生えてこないコト)を阻むもの・・・・・それはカビだ!

カビを防ごうと乾燥させると・・・・こんどはお肌はひび割れだ!

きれいなおねえさんも彼女たちも手間をかけてあげないとこまってしまうのだ!
現実の人は年とると小さくなるし、腰はまがる。だが彼女たちも例外ではない。
「匂い」がするということがどういうことか考えてみて欲しい。
それはなにかが揮発している証拠なのだ、揮発しているということは体積が小さくなっていくことを意味するのである。腰どころかあらぬところが曲がってしまう危険性をふんだんに含んでいる。
結局「理想」は永遠の形態維持は不能なのだ。
ではどうする?
美しいまま自分の記憶に焼き付けることをお勧めしたい。
卒業アルバムをみて欲しい、オトコでもオンナでもかまわない、好きだったヤツの写真を見て欲しい。今見てもソレが一番いい!と言い切れるか?写真よりも自分の記憶の方がよっぽど美しい存在ではないか?

美しいと感じるのは自分の心であり、それを留めるのも心のウチ側なのだ。
「美しさ」はこころのなかに存在する。

夢失わないかぎり若人でいられる。(byマッカーサー)

ということでtypeDは僕の心のなかにのみ存在します。
夢の残骸なるものが原型Boxにあった気もしますがそれはtypeDにあらず。


さてtypeCのほびりんネタに戻しましょう!

僕のとらえるほびりんのエッセンス
・かわいい顔立ち
・憎たらしい(なまいき)雰囲気
・ツインテール
・ひんにゅー
・充実の下半身

原型を作るとき見たものは心のウチに焼き付けられ、いくつかのエッセンスを元に再構築されます。これによって同じキャラでも描く人、作る人によって差が生じます。
高橋留美子のラムちゃんを基本に考えれば、高田明美は×ですが、アニメ版はそれが基本。
その基本から考えれば、もりやまゆうじも高橋久美子も×。軸ブレは発生します。
僕の作るものも軸ブレしてます(しまくってます)。

ちょっと哲学的なはなしをします。

窓の外をウマがとおります。
それを見ていた子供は「お母さんアレなに?」と母親に尋ねます。
母親はソレをウマだと教えます。
次に窓の外を白いウマがとおります。
子供は「お母さんウマだよ」といいます。

必要な要素を抽出し、補正をかける能力が人には備わっているのです。
白いウマがウマとして捉えることがデキたように、僕の作ってきたさまざまな似てないフィギュアは、似てないながらも、木之本桜、涼宮茜、伊吹風子・・・・ほびりんとして扱われるのです。
認識される段階での、捉え方の個体差が発生し、そのあやふやな記憶に基づき再現されていく。
キットを購入してそのまんま作らない人は僕と個体差が発生してると思われます。ただその個体差と別に補正の範囲で認めてくれているのでしょう。






この「ほびりん専用モンキー」にはタンクの部分にシールを貼ってあります。
このシールは電撃ホビーマガジン2006年1月号(メディアワークス刊)の別冊付録のシールを使わせていただいてます。あ〜、付録冒頭部に「付録シールを使用した、皆さんの自由な模型製作をお楽しみください。」というありがたいお言葉をもとに使わせていただいてます。(わーほびで社員の方につかわせていただきましたとも伝えたし)

この「ヘイズル」のうさぎかなりかわいい。ウサギなのにヘルメットかぶって武器かまえたり、フライパンで焼かれたりと。しかも、このウサギマークは僕の抽出したほびりんの要素と完全一致していたりしたのだった。
これだけの条件がととのっているので使わせていただかないと罰あたりになってしまう(←思い込み)。ちなみにこのアオシマのモンキーほとんど塗装してません。バリとりでメッキはがした部分とサイドカバーとウインカー位の塗装です。ヘイズルマークは未塗装タンクにペタっと貼って、ラッカークリア吹いておしまい。
typeA、typeBともにパーツ多かったストレスでtypeCはカンタンに作りたかったし、みんながカンタンに作れるものにしたかった。キットはサフレスどころかプライマーも使わなかったきがします。ジーンズのベルトのあたりに細かい気泡あったけど、ジャンパーで隠れるので無視!究極はほびりんが首に巻いてるマフラー。実はコレ完全に未塗装です。レジンキャストの部品に320番のペーパーでザラ目を持たせ、マフラーのぽわぽわ感だしてます。徹底的にラクして作ってみたキットです。



どこまでも、うさぎっぽくしたかったのでマフラーの先端のてるてる坊主もツインテール仕様。背中にもヘイズルシール使用したかったのだけれど、ジャストサイズのものがなかったので断念。よってカーロアルマートのカンガルーシール。このキット製作でマスキングしたのはジャンパーのアームレザー部分のみ。ジーンズの塗装もすごいカンタン、エナメルの青を筆でびちゃびちゃ塗って、ティッシュ(キッチンペーパー)でふき取る、そうすると皺と縫い目(溝だな)に濃い青が残る、そのあとにラッカー塗料で灰色に近い水色をブラシで吹く。そんだけ。
エナメル塗料はグンゼのラッカー溶剤でそうカンタンに落ちないのだ。ラッカー塗料の上にラッカーを吹くほうがよっぽど危険なのだ。
今回どこまでも手抜きした副産物が右上の写真。
ミラーにほびりんが映っている!

カンタンで楽しく、創造性豊かにってなガレージキットがあっていいと思う。
このほびりんの台座に使用したキットはなんと800円。フィギュアモデラーが台座に使用する平均価格を下回っているはず。



  
お酒の配達ほびりん、野菜運ぶほびりん、ネコに甘えられれるほびりん。
日常的な感覚を演出してくれるアイテムが近所のコンビニもしくは近所の新宿ヨドバシカメラホビー館で販売されている。

・キットは必ず塗らなければならないものではない。
・エナメルはラッカーの下に塗ってはならいものではない。
・模型は模型屋にしかないものではない。


イマジネーションがすべての出発点。キットの完成形はさまざま。原型・複製までやったのが僕であっても、キットを完成させる人の趣向と性格が反映される。
スズオトさんが生み出したものを僕が軸ブレさせ、そのキットを作る人がさらにブレさせる。
そのブレは固体の息吹を吹き込み、個別の魂を宿らせる。

模型はその個体差こそがおもしろい。




追伸:ご覧のみなさま駄文にながながお付き合いいただきありがとうございます。
すぎやんの判断ではほびりんのまたがっているモノは軽車両となっていましたが、それはひとつの解釈です。僕の解釈とは異なります。
むしろほびりんがメットかぶっていないほうが重要な問題でございます。実はフリッツヘルメットの原型があります。あたまデカーで大顔連に入会資格を有するのではないのか?というほびりんのデカ頭ジャストフィットのメット用意したのでございます。ヤンキーっぽく首にひっかけ、背中にくるようにした・・・・・見事に亀でした。亀の甲羅です。カメハメ波でそうなほどヤバかったです。
ほびりん、捕まる前にメットかぶれよ!大学生だったころ○トーちゃんに原付かしたら校舎のまわりグルっと一周のはずが20分たっても戻ってこなかった。友人みな(4、5人)で探した。そのうちの一人が「おい!ウラのストレートにパトいるぜ!」と報告。
みんなで近くまでいくと○トーちゃんはパトの後部席・・・・・いたし、乗ってるし!
捕まっっちゃってるし!

翌日○トーちゃんはみなから「ツヴァイ」とよばれました。
なにそれ?
○トーちゃん二点減点でしょ?

しばらく「ツヴァイ」ライフを過ごして、減点一点とわかったときから○トーちゃんは「アイン」と呼ばれました。人生の先輩として一言「ほびりんよこのままだとピーポくんに狙われるゾ!」
平成18年2月16日 たけ