これはりざあ堂製キット1/12scale「お食事ほびりん」です。
それとタミヤ製1/35キット「M40-75/18 セモベンテ」です。

GWの有明16で初回登場。
今回も珍しくリリース前に【Extra】に掲載。




今回のコスは武装親衛隊の戦車兵がモデルです。
戦車はスケールのあっていない1/35を使用しています。
1/15もしくは1/16の軍用車両を使用すればスケールはマッチングするはずです。

1/35の車両を何故つかったのか?
それは凝縮感を高めるタメです。

適正スケールの車両と女の子では、女の子がどうしても小さくなってしまいます。
1サイズ2サイズ位ズレるのが見た目の適正では?と僕は考えます。(1/16とかの話ネ)

だからといって1/35というのも・・・・
つまりこれは「セモベンテ」ではなくセモベンテ風「キコキコ戦車」なのです。
そんなもんがあろうが、なかろうがどーっていうことはない。
凝縮感を保つことが全てに優先です。



 



ご覧のとーり結果は「キコキコ戦車」

マジで考えるなら、車高なんてまったく足りません。
中にのったって、ハッチあけたままでしょう。
大砲だって、多分吹き矢です。
弾種は・・・・弾種は無論
「ネオピコ弾!」



 

【感想】
自分で感想書くかね普通・・・

平たいものなら座れる。
けれど、ハッチの内側に、このほびりんの足が納まるのは1/35のタミヤで考えるとT34/76’42とこのセモベンテ。で、おしりをのっける場所が確保できるのはこのセモベンテ。
とってもいたりあーんな車両、ガッツも感じないテイスト。こんな用途でもなければ僕も買わなかったセモベンテ。リアにパスタ鍋を積みたかった〜、リアも長いし丁度いいかなー?と思ったものの、意外な盲点。「巨大なハッチ」の弊害と申しましょうか、ハッチがあいた状態だと、長いリアが使えなくなるんです。
わかりやすく言いますと、飛行機の座席に座る。その時に膝に荷物をのっけてください。
そうすると、簡易テーブル(トレイ)が使えませんよね?それと同じ現象です。
そこがちょっと残念でしたねー。(←ソコかよ?スケールはいいのかよ?)


<修整前の原型なのでほっぺ膨らみすぎ!>

ハッチを簡易テーブル(トレイ)として利用する。
このように↑逆向きに座らせればOKです。
こっちのほうがしっくりくるかもしれません。
残念なことに色つきの状態で撮影していません。いや、単に忘れていただけです。





横から見ると、ちょっと間延びしちゃってるかな?
リアに鍋積んでいないからだきっと。
それとこのセモベンテほびりんの”ご飯”は標準仕様ではなく、市販の食玩の”学校給食”を使用しています。
最近こういう小物が市場にあふれかえっています。
こういう物を発見すると「どうつかえるか?」って考えてしまいますね。
サイズ合わない場合は合うように見せかけます。実際これも1/8あたりが適合のようでした。
先割れスプーンがでっかいんだ、今回のほびりんに使用すると、「おたまくわえてるの?」と聞きたくなる大きさ。ですから、モンキーに載せたほうのほびりんがくわえていた先割れスプーン(標準添付品)を、今回はおかずの器にのっけてます。これでサイズごまかしている。ああ、僕ってひきょうもの。
クチのモールドはスプーンをくわえるカタチになっています。コレは別段いじってません。この程度ならOKと思われるのであれば・・・・いや、僕はあんまり気にならなかったので「イジってません」。

 
<ああ、そうだセモベンテ>
戦闘室正面の防弾板が垂直に切り立っていてカッコいいです。
被弾傾始とか関係ないです。弾の入射角が斜めからならOKです!
それに臼砲です、最前列に出すものじゃないです。突撃砲というより【自走臼砲】

でも75mm砲搭載っていうのは結構ありがたいらしい。
三号戦車で考えてみると、37mmに始まりG型から42口径50mm砲(G)となる。
F型の100両程度は同じ砲をつんでいたようで、Gにも37mm砲がついてしまっているものが存在したらしい。
細かいことはおいといて、最終局面において60口径50mm(M)と24口径75mm(N)となる。
徹甲弾をぶっぱなす戦車戦で旧型四号戦車からはずしてきたような24口径砲が役にたつのであろうか?
徹甲榴弾の使用で破壊力が増すので問題なし。
で、75mm砲搭載というのがどれだけありがたいかというと北アフリカで考えてみるとよくわかる。
二号・三号・マチルダ・クルーセイダーといったちっちゃい砲に対しどーんと75mm砲。
例え臼砲といえど自走式、しかも75mm、英軍は37mmに榴弾はない。
三号戦車が砂漠で37mmの榴弾砲をぶっぱなしてもさほど効果はないと思うが、歩兵を倒すにはやっぱり榴弾砲。そう捉えるとこの車両はロンメル指揮下で最高の車両に思えてくる。機甲師団といっても戦車部隊より歩兵部隊のほうが多いんですから、機械化歩兵ですけどね。

で、ドイツ軍が見つけると喜んでつかったというセモベンテはM42型、こっちは75mmでも34口径砲。
被弾傾始の前に投影面積が小さく有利なのがセモベンテ。
高さがない、幅がない。二号戦車と同じようなボディでその20mm砲より下に75mm砲を搭載している。
統計的に車体下部への命中は低い。そうすると、この車両は被弾面積そのものが小さいことになる。
43年後半となると、機甲戦力の不足するドイツ軍。発見できたら喜んで使用するでしょう。

防御はからっきしかもしれないけど、小さいからあたらない。
防御弱いったって、M3ハーフトラックに大砲積んだのとそれほどかわらないでしょ?

そんな理由で今回のほびりんのパートナーはセモベンテで決定。
どんな理由?
・ハッチがぶっちぎりで広い
・コンパクトでかわいい車体
M8ホイッツァーも捨てがたかったのだけれども、お弁当を広げる空間が見出せなかったのが敗因。
それとコレ以上入手困難なのではと・・・・(僕は3つ持っているからイイけどねー)

模型における”火力”とは砲が何mmとか口径とかではなく
かわいさだ!


以上”キコキコ戦車のほびりん”でした。
平成19年5月1日 たけ