1/35scale ビットリッヒちゃん(041)、シュタドラーちゃん(067)、ハルメルちゃん(068)
2015年冬モデル

1/35scale sdkfz.171パンサーちう戦車

ロケ地:新潟県(妙高市)と石川県(白山市・金沢市)



「そうだ、北陸に行こう!」
という企画が2014の11月なかばか終わりか(多分その頃)に持ち上がった。すべてはそこに起因するハルメルとシュタドラー。

これ以前ににも出かけて撮影してるものはあります(沖縄とか)。
ただ、ロケ地を先に決めてから作り始めた原型は、ハウサー(069)クリューガー(070)オステンドルフ(071)シュタドラー(067)ハルメル(068)が最初になります。ただしハウサー隊は間に合わなかった・・・

いわば
贅沢なモデル


外で撮影すると気象条件はままならないのは変えることかできないルール。
12/29、30、31の現地の気象状況をイメージして作るしかないのです。
雪は降っているか?積もっているか?残っているか?そもそも雪なんてあるのか?
事前に過去のデータを見ながら、確率を元に1ケ月先をイメージするしかないのです。

【案の定】
金沢城には雪はなかった(笑)
ロケ地:金沢城、レポーター:シュタドラーちゃん

この写真をみると足元に雪があります。
ただ、これは「写真の真実」が「ウソ見本」であることを示す撮影です。


【日本の古城を眺めるシュタドラーちゃん】
少し寄って撮影してるので、「いわれてみれば足元以外雪ないかも?」と思えてくるはずです。

実際ありません。
この足元の雪は除雪で積み上げられた雪の小山が、解けて小さくなってるものです。

緑がすべてむき出しの金沢城の景色。
だー、やっぱしー、やっぱし敗北?
シュタドラーちゃんの左もものさらに左側に除雪で寄せられた雪が写ってます。
このような雪がところどころにあるのでそれを利用してしのいだのです。

雪があったら兼六園でも撮影しようと思ってたのですが、断念。
(雪ではなく雨がパラついてきたし)


【絶景】
もし、自分だけの考えで撮影場所を決めていたら、一回も見ることができなかった景色。
人が近寄れない斜面に草木が生息し、地面が凍り付いている。
なんだこの湖は?と思ってあとで調べた。どうやら川の一部で、せき止めているみたい。
都市部の河川しかしらないと、こんな急斜面な川が存在することに驚く。
長良川のライン下りよりはるかにコエーぞって角度になる。(あれはワインディングと流が怖いのねw)


金沢市を後に、しばらく南下して雪化粧の田畑。ここも撮影によさそうだなと眺める。もう少し南下して左に曲がる(東)。
白山市に入ってからその一本道は「これ有料道路じゃないの?」と思える豪華なトンネルがある道へとかわる。
ひたすらまっすぐ、斜面を登っていく道路。

下のあったバス停に思いをめぐらす。
「雪で完全にうまってたな、小屋ごと」

次のバス停も埋まってた。
これじゃバスに乗れないじゃん!と思った。

その次のバス停でわかった
「運休中」

なるほど!

しかしこの山間に住むみなさんは冬場バスなしで困らないのだろうか?とそんな思い。
確かこのロケのあとだったと思う。
TVでみたのだが、石川県ではお年寄りの都市部への移住を勧めている。
先進的だ!

定年退職後、いなかに住みたいなんて思うひともいる。
だが、それは幻想だ。
定年直後ならまだ歩ける、車もバイクも運転できる。下山して買い物もできる。
だが
田舎生まれ田舎育ち、そのままそこで仕事して老後にいたった人ならいい。
都市生活が染みついたひとは正直耐えられない。70になって、80になって、運転できるかは疑問。しかも雪道。
「なんにもないのがいい」なんてのは限られた時間のなかで味わうもの。

宮古島出身者に「海きれいでいいね」と言ったとき、「それはネ。ただ、来る日も来る日も海しかない、楽しさはどこにもない、そんな海が私たちを囲っている」と返ってきた。
バイクを買って島の外周道路を走るのが楽しみになってた時期もあるらしいが、どこをどう走っても日々同じ景色、そしてその世界からは逃れることはできない。


【トンネルをいくつも越え】
たどりついた、雪と山と湖(川)だけの世界。そしてぽんボケ。
どこにもピントがない見事な写真(笑)

ただ、ピントがない写真のほうが「寒さ」が伝わる。(よって採用)


【雨が、雨が】
ぱらついていた雨がパツパツ落ちてきた。(降ってきたでは?)
しずくが次々に被写体に降り注ぐなかでの撮影。

雪でもミゾレでもなく完全に雨。
ペーパータオルで時々水滴を吸わせるのも限界。

【2014冬WF直前:関東は豪雪】
被写体を置いて、ファインダーを覗くとすでに積もってしまっている。
冬季迷彩だからこのような雪はOK。が、北陸ロケはおおむね失敗でござった。


【保険】
保険はかけていた。雪がなかった時の為の足回りに雪が付着していない車両。
用意してあったのは雪解け後をイメージして足回り泥だらけの車両。

が、雨はそもそも想定外、想定とかではなく雨では撮影はしない。

撮影を終わらせ、下山する。
降りたとき雪化粧のたんぼはなくなっていた。
雨でゆきが溶けてしまっていた。
すべてがうまくいかない。

マーダーVに都合がいいような状況だが、どうにも光量不足。


【帰り道の偶然】
返り道。12/31晴れてきた・・・
妙高山をのぞむ「新井PA」

時は今 天が下知る 五月哉

晴れてきたから、新井PAに寄ったのか、妙高山の雪を見て寄ったのか、金沢が不発弾だったから寄ったのか。どれもが「いまココで撮れ」と指示しているように思えた。自分で決めたのかもしれないが、「ココで撮るんだ」と総て整った環境が与えられた。


【積雪レポーター:シュタドラーちゃん】
立ちポーズの歩兵は使い勝手がいい。
ビットリッヒは以前撮影してるので今回はどうでもいい。シュタドラーとハルメルだけ撮影できればいい。
が、同じようにはならない。座りポーズの不利。座り位置・向きの不利。そんな理由であまり撮影してないハルメル。
逆サイドから寄って撮ってみた。
地味・・・どう贔屓眼にみてもシュタドラーの持つ派手さやあでやかさがない地味なコ。
原型つくったときには、こっちが負けるだろうなーと思った。
が、結果は似たような個数でハルメルが一個多くでてたような気がする。(今日現在までで)

なんとなくの記憶だけれども、半数はハルメル・シュタドラーを両方、残り半数はそれぞれ単品買。で、結果はほぼ一緒。不思議なものだ。地味コが必ずしも負ける訳ではないんだなぁ。なかにはビットリッヒ・シュタドラーどっちもなしでハルメル単品買なんてのもあって驚かされる。

そうか、そんなものなのか。

多分だけどシュビムハウサー隊や250マンシュタイン隊との兼ね合いもあるんだろう。

あとリンゴのひとかじりがモデラーの魂に訴えかけるものがあったのかも・・・



【定位置撮影】
雪があって、光量があって撮影ができた。
沖縄ロケ並の費用ついやしていった甲斐があったというもの。
シュタドラーとハルメルだけの為の遠征ロケ。

すんげ割高、
らぐじゅありぃモデル。

そしていまだに回収できてないwww
ま、ほかので出た利益でいったからいいんですけどね。

毎回はできない、全部にはできないことです。


平成29年8月14日たけちよ記