1/35scale リストちゃん(096)、クライストちゃん(097) りざあ堂製
2016年冬たぬきコンセプトモデル

1/35scale 一号対戦車自走砲 dragon製


ロケ地:近所の公園とバラ園


寒い時期に完成したものは、写真も寒い。
WFベースで新作を投入するから、暑い時期と寒い時期の写真がおおくなってしまう。

まずクライストちゃん
そしてリストちゃん、つづけて一緒に写ってる写真。
そして、車両。
同時期のものを一緒に撮影。
屋内で撮影すると、車体に施された陰影が写ります。
ただ、屋外だと、これらの陰影の塗装膜は薄く、太陽光が貫通してしまうのです。
よって外で撮影するものは、多少の陰影ほどこしたところでほとんど無意味になってしまいます。

2016冬モデルの車両たちが並ぶ姿、奥にはT34/85の姿。


【車体と人形をあわせたところ】
これが最初の完成写真ということになるんでしょうね。
ただ、時期的に急いでいるのであんまり撮影してない。

【やっぱ寒そう】
いかにも冬という、低い日差し。



【絞り込みに時間を要した一号対戦車自走砲】
西方(フランス)に東方(ロシア)に南方(北アフリカ)にと送り込まれた車両。
だが生産数は130両程度にとどまる。昭和50年代だったかな、古くから1/76でフジミからでていたのでなじみはあるが、1/35はイタレリしかなかった。
あのシュリンク(びにーる)で閉じられた箱は、当時の少年たちにとっては不安のカタマリで手が出しにくかった。
そして、正直な商売でキットを完成させたものを箱絵につかっていたので、日本の少年たちにとっては、すこしガッカリ感が先にきてしまう。
ちなみに日本のキットのほとんどは絵。ウォーターラインの駆逐艦の箱絵の細やかなこと、でも中身はアレだw
10歳児でもわかったよ、「これは違う!」ってね。

2015夏WF直前に、たぬきさんから連絡があって、「一号対戦車自走砲供出します」と提案があった。
じゃあそれでコンセプトモデルつくりましょう。

そしてWFでわたされた一号対戦車自走砲は・・・・

僕のしってるペコペコの箱でラップまかれてるキットではなかった。
やたらデカイ箱でパリっとしている。
やたらでかいだけあって、とても高そうなキットが渡された。

Dragonと箱にかかれていた。
中身もとんでもなく細かくつくられている。

こんな高そうなキット供給されてしまっていいのだろうか?とまず思った。
のちのことですが、ドラゴンのBMP1を返礼にしてます。


【さぁて困った】
僕のあたまのなかで一号対戦車自走砲というのは北アフリカなのだ。
いただいた、一号対戦車自走砲は西方と東方の車両。
使わない部品がやまほどはいってるキットなのに、北アフリカのパーツだけは入っていない。(防盾が背中側にややまわりこんでいるの)


【実車の生産数の少ない車両】
先にものべたように生産数が130両程度。1940ころではまだ37mm砲の三号がほとんどで四号は24口径の75mmであきらかに支援砲撃の自走砲に近い戦車。そのなかでは対戦車火力でほかより強力な一号対戦車自走砲。

そんな車両、どう運用したか?
装甲師団に均等に配備するような数には達していない。独立した「戦車猟兵大隊」として軍・軍団直轄で運用されていた。
しかもその大隊が少ない。
521、529、616、643、670の大隊で一号対戦車自走砲が運用されていたらしい。

ほとんど「選ぶ」という範囲にない。
りざあ堂のこの1/35シリーズの女の子は基本師団長以上。
まずそこからしてまずい。師団管理下にない部隊。さらに上位組織の将軍をあてるしかない。
そうすると、かなりかぎられてしまう。ルントシュテットかクライストか、いや両方既にでている。


【たぬきっつぁんの希望】
「ベレー帽かわいい」
その希望で、確実に西方電撃戦。東部戦線でスターリングラードで壊滅したなかにこの車両は存在したが、そっちは1941よりあとだからベレー帽はまずない。(42年のことだから)

さてさて、40年の西方電撃戦。
戦車猟兵大隊はどこに配備されていたかしらべていった。

しらべてる頃、たぬきさんから「こんな頭部がいい」と絵がおくられてきた。

見事に真っ黒な黒髪だった。


上下黒の戦車兵の服、黒いベレー帽。そこに黒い紙だと、顔の肌色しかみわけつかなくなってしまう。
そんなことで差し戻し。


「どうやらふたりは選べない」
配備されてる戦域をしらべていっても、将はかぎられる。
そんな結論にいたった。
その結果をたぬきさんに告げ、提案された髪型は金髪ショート。
前髪が外側に向かって跳ねてるカールがかかってる。ベレー帽が似合いそうな髪型だった。


ルントシュテットとクライストの間にいたんだか、どうなんだかなのリスト将軍に充当。
もう一人はルントシュテットかクライストの選択。

ちなみにルントシュテットを選択した場合、階級が上なので向かって左がわの配置。砲手がリストとなる。
新型の髪型を選択したものが脇役というのはよろしくないという共通見解でクライストを選択。(つけあわせはクライストちゃん)

生産数があまりにも少ない車両を選ぶと、将軍選びが難航する。
服や、髪型に制限がかけられてしまうのです。



【薔薇の園のリストちゃん】
これはWF2016冬のあとの撮影です。たしか2016年5月だったと思う。
冬と違います、やっぱり明るいです。光が青白くないです。
こうやって写真とってみると、ドラゴンとイタレリでは違うなと実感します。
切り立った防盾のフラット加減が古いキットと違いますね。ひらべったいものって内側になんかモールドあるとヒケたりするんですが、パーツ分割しまくってる分、ヒケとかほとんどないです。
これはWF2016冬のあとの撮影です。たしか2016年5月だったと思う。
冬と違います、やっぱり明るいです。光が青白くないです。
内側防盾のネジのマイナスが見える。
これは驚き、そこまで再現するんだ、ドラゴンって。
で、そのサイズを映し出してくれる、カメラとレンズにも感謝だな。ぼったり塗装したらネジのヤマタニがうまってしまいそうな繊細なモールド。筆だと厳しいかもしれませんね。
いま、この写真みてて思い出した。このキッ、トたぬきさんが発売前に予約して購入したそうな。
車体後部・・・に限らず、金属パーツが説明書と番号異なってるんです。もーねー、形状みながら部品さがし。パーツが多いから、それでまた時間かかる。
キャタピラがまた完全分割なもんだから、「さいのかわらの石つみ」状態です。
完成するとKWよりちっちゃかったんじゃないかな?幅ちょっとあって長さは短かったんだっけかな?
いかんせん小さい。小さいけど5000円とかする車両。(ドラゴンがチンタオ経由になってさらに高くなったような7000円とか)

しょうがねーなーwもーwww


【ドイツ軍はあんぱん!byたぬき】
「手持ちどうします?」
小物のことをたぬきさんに質問した。
僕のあたまのなかでは、フライドチキン。いや、マンガ肉にちかいくらいのね。
それで、ガンガン盾をたたく。
そう、僕の脳内では一号対戦車自走砲という車両は
「岩石オープン」なのです。
フライドチキンでたたいて、側板あぶらビタビタ。
そしてお母さんに「食べ物で遊ぶんじゃありません!」と怒られる。
で、たぬきさんは食べ物にこだわりはなかったようですが、「やっぱドイツ軍はあんぱん!」と返ってきたので笑ってしまいました。
ドイツ軍というより、ドイツ人はりんごぼりぼりってイメージなんですよね。
あ、そこか、そこが福島をはじめとする東北のほうが撮影にしっくりくる理由なのかも。(ディートリッヒ隊)

そもそも最初に手持ちした食べ物ってアイスとリンゴだった。
どっからか「あんぱん」が定着してしまったのだろう。
少なくともたぬきさんのなかでは、りざあ堂の「ドイツ兵=あんぱん」という図式が成立してたのでしょう。即答でしたから。
まー、あんぱんはともかく、ドイツ戦車兵に超不人気だったベレー帽、ミリタリーモデラーもやっぱり好きじゃない。四号Dのおじさん、ベレー帽じゃなければいいのになーと多くの少年達は思ったハズ。
しかも、なんかもっさりして、でかい。コックさんの被り物のようだ。
でも、女の子がかぶるとそれなりに可愛い。
戦車兵の服も、旧服なのでエリのフチにピンクのラインがはいっていて、どことなく女の子っぽい。

もし、イタレリの一号対戦車自走砲だったら、こうはならなかった。
そして、ドラゴンの一号対戦車自走砲って、ものすごく細やかで、再現性は高い、付け加えるなら、いいお値段して、完成するのにそれなりに時間がかかる。

が、自分の好みや、思考だけではこの結果に行き着かなかった。


そんな理由でコンセプトモデルというのは今後も続けていきたいと思います。


あ、でも手ぶらリクエストのイギリス軍だけは絶対ないから。(100%保証)


平成30年2月7日たけちよ記