これはタミヤ製1/35「KV-I」です。
キット製作期間はやっぱりまる1日です。

キットは年末にほっすぅいから差し入れでいただいたものです。箱は塗装がはがれ、ほとんど白くなっていました。恐るべきことに説明書がはいっていない・・・・「そーたん」にあげたSU85も説明書なかったんですが、それではあまりにも偲びないとおもいながらSU122の説明書をつけておきました。
年始にSU122をつくったアト、まだ作りたりねぇ・・・・とおもいながらコイツを作りました。すぎやんがT-34/85にチャレンジするとのことだったので、「電撃模型道」提唱者の僕がなにもしない訳にはいかない、と考え、立体ジグソーパズルにチャレンジしました。まあ、手元に1/76のKV−Iがあったので楽でした。
すぎやんはプラモデルに色を塗ったコトがないという。そういう人もいるんだなぁ、と思いながら。「んで、昔つくったの何?」って聞いてみると・・・・・「扇風機」
それはプラモか?本物と同じ機能を有している物体をプラモデルというのだろうか?ヨモスエキットのひとつのジャンルに認定しよう。そういえば昨年夏のワンフェスに参加した際にゴンザエモンは
「お得魂」発動で食玩福袋にチャレンジ。一万円相当の内容物を三千円で入手可能という状況はお得ファイターである彼にとっては、グラマンのファインダーにゼロ戦を捕らえたようなもの。その高揚感たるや、常人には理解不能な戦士のみ知る感覚であったはず。
ブースのなかで獲物福袋開封!でてくるでてくる。なんだかわからん工事車両に宇宙船。そして「ヒカルの碁」がごっそり・・・・・・
この時の感覚を戦士の心理で例えるなら、トリガーを引いた瞬間にファインダーからゼロファイターをロストし、おぉまいがっ!ってな焦燥感。そして背後にはターゲットであったはずのゼロファイターが・・・・。
しかし!大量にあるヒカルの碁の烏帽子サマを生かす方法が一つあるんです。モデラーにとって扇風機となんら変わらなく思える「金閣寺」のキットを買ってジオラマをつくることです。戦車とか美少女フィギュアとちがう大人の嗜み。ボトルシップや盆栽に通じる至高の模型。
話はかわりますがワンデイモデリングを支えてくれる重要な要素はブラシとコンプレッサーです。
あらかたのパーツは先に接着してしまいます。シャドウ部分に基本色に黒を混ぜた塗料をまず拭きます。次にその明るい色を周囲に吹きつけ、基本色で色調を整えます。グリルやノズルまわりに黒をいれ。アース系でウェザリングします。よく戦車をつくっていた中学生だった頃の僕には想像もつかない贅沢な機材をつかってます。高校生になったばかりのとき「オリンポスのピースコン」をはじめて買ったときは感動しました。しかし。1本千円以上するボンベを惜しげもなく使うことなどできようはずもございません。
なんかいまだに貧乏モデラーなんですよ。一昨年人並みにようやっとコンプレッサーとよべるものを買いました。いつだかほっすぅいと話していた時に、「最近ウチのコンプレッサー調子悪くてズットまわりっぱなしなんだよねぇ」って彼がいってたのを聞いて、調子悪かったらカタピシカタピシ・・・プスンってとまるんじゃねかなぁって、うちの「みにまる君」を思い浮かべました。その時頭をよぎったのがウワサで聞いた「タンク付コンプレッサー」の存在でした。
ブラシも格段に差があります。すぎやんのはピースにカップがついてる、細吹きができるやつです。僕のはタミヤ製のボンベがオマケでついてくる5000円位のブラシ。すぎやんのを借りないとグラデはとっても大変です。
あとルーターです。僕のはダイクマで4000円ので、一時間も使うと手がビリビリします。これまたすぎやんのは超高級品で回転数、回転方向が設定できてフットペダルがついてるお宝(推定五万円)。水着さくらのキットでヤスリがけが嫌になった彼がナケナシの金をはたいて買ったものです。戦車づくりにおいても、このルーターにピンクのヤスリヘッドを装着すると、転輪のバリとりに効果絶大です。
高い道具は高い理由がちゃんとあるんですねぇ。
そんな訳で僕の提唱する
「電撃模型道」
はすぎやんの高価な機材によって支えられているのです。
今回やのっち(そーたん)とすぎやんは参戦してくれたのでとても感謝です。あとはじゅにわ君に年末渡したキンタイポルシェが楽しみです。
平成16年2月2日記